ＮＹ円、対ユーロは一時最安値の１６５円台

　【ニューヨーク＝山本正実】１５日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日本銀行の福井総裁が記者会見で、利上げに積極的な姿勢を示さなかったと伝えられたことなどから円売りの動きが優勢となった。

　円は対ドルで一時、１ドル＝１２３円６６銭まで売られ、約４年半ぶりの円安水準となった。対ユーロでも、一時、１ユーロ＝１６５円２８銭まで売られた。１６５円台は同市場として初めてで、１９９９年のユーロ導入後の最安値を更新した。

　午後５時（日本時間１６日午前６時）、前日比５２銭円安・ドル高の１ドル＝１２３円３９～４９銭で大方の取引を終えた。対ユーロでは、１円６２銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝１６５円２２～３２銭で大方の取引を終えた。

（2007年6月16日11時27分  読売新聞）

為替レートの変動は重要なポイント