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 能登半島地震で被災した石川県輪島市の輪島塗業者が、地震による停電で偶然、出来上がったお椀(わん)の模様を再現した新商品を売り出している。

 漆が半乾きのまま波のように垂れた独特の模様で、震災にかけて「新彩椀(しんさいわん)」と名付けられ、全国から注文が集まっているという。

 製造しているのは「稲忠漆芸堂」(輪島市)。3月25日に起きた地震による停電で、温度や湿度を調整しながら、漆器を回転させて乾かす乾燥機が停止した。数日後、職人が後片づけをしていると、乾燥機の中に上塗りした漆が垂れ、独特の風合いになった椀を見つけた。

 輪島塗の模様は「花鳥風月」などをあしらうことが多いが、停電で偶然出来た模様を「美しい」と感じた職人が再現に挑戦。乾燥時間や湿度などを変えて試行錯誤した結果、上塗りが7、8割乾いた状態で乾燥機を停止させると、同じような模様になった。

 3種類の模様を商品化して、先月から発売すると、全国から注文が集まっている。同社の稲垣民夫会長(58)は「震災の記憶をとどめるために買い求める方も多い。新彩椀が業界復興の足がかりになれば」と期待を寄せる。

 輪島塗は地震によって製品や建物が損壊し、大きな被害を受けた。しかし、各社は地震発生の数日後には製造を再開、大型連休に合わせて特売会を催すなど復興に向けて動き出している。

2007年5月3日11時0分  読売新聞)

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