景気判断据え置き ７か月連続

大田経済財政相は１８日午前、現在の景気の基調は「生産の一部に弱さがみられるものの、回復している」とする６月の月例経済報告を発表した。基調判断はこれで７か月据え置き。２００２年２月に始まった現在の景気回復は月例報告としては５年５か月となり、戦後最長を更新している。

　月例報告は同日午前の関係閣僚会議に提出された。大田経財相は会議後の記者会見で「企業収益は改善し設備投資も増加しており、景気回復の基調はしっかりしている。ただ、賃金が上がっておらず、消費が本当に強くなったとは思っていない」と述べた。月例報告は、個人消費について、小売業や外食の好調さを受けて「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」と２か月ぶりに上方修正した。一方、米国向けの自動車生産が横ばいのため、生産部門の判断は「このところ横ばい」から「横ばい」へ２か月ぶりに下方修正した。

（2007年6月18日  読売新聞）

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